(T)がんと人間と地球1
人間から忌み嫌われて恐れられている病気、がん。
がんは細胞を増やすために必要なシステムが突然変異によって損なわれ、
際限なく増えてしまう病気だ。
放っておくとその異常な細胞たちが体内の循環の流れに乗って体中に転移してしまう。
要は
”爆発的に増殖するために周りの環境も破壊して最後は自滅してしまうもの”
だ。
話は少し変わって、あなたは”環境抵抗”という生物用語をご存じだろうか?
環境抵抗とは
生物の単位空間あたりの個体数が時間とともに増加するとき、密度効果によって増殖率が低下する現象。
例えばある密閉された空間にねずみを数匹入れておく、こいつらはほっとけば文字通りねずみ講式に文字通り加速度的増えていく。
でもある数に達すると、食事の問題だったり、糞尿などで空間が不衛生になったり、
一定の数で頭打ちとなる。
地球という大きな空間でもこの原理はある程度成り立っている。
それもすごいバランスで成り立っている。
もし仮にある年ハエが大量発生したとする。そうするとハエをエサにしていたカエルが来シーズン一気に増える。
でもカエルもトリに喰われるし、ハエは食べきっちゃったから少ないし、
、一時的には増えても、また元の数ぐらいに戻る(らしい)。
僕が考えるにいまのところ、この環境抵抗を受けてない唯一の生物は"人間"だ。
その証拠に人間の人口増加のグラフは加速的に増加したままだ。
正確に言えば様々な環境抵抗はあるものの、持ち前の体に対してバカでかい脳を使って克服しまくってしまっている。
時には”爆発的に増殖するために周りの環境も破壊する”
勘のいい人はだいぶ前(タイトル辺り)から気付いていると思うが、
”人間にとってのがん”と”地球にとっての人間”はとてもよく似ている。
つづく