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丁字路

サラリーマンYと脱サラリーマンTが書くブログ

丁字路

―別々の道を選んだ2人の記録―

(T)最近読んだ本

会社をやめた僕は、4月から再度大学に行く。

その受験の際に科目に小論文があったので、参考書を購入し、いくつか頻出課題を

あらかじめ練習して臨んだ。

(幸い合格する事は出来たが、練習した課題は出なかった)。

折角文章を書いたので、少しここでも紹介してみようと思う。

(新たにブログ用になにかネタを考えるのも面倒くさいというのもある)。

 

「最近読んだ本」

 

 出向先の大分でよく通った古書店でいつものように自分を肯定してくれそうな本を

探していると、あるタイトルが目に入った。

 

かもめのジョナサン” リチャード・バック著。

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中身をパラパラめくってみると絵本のようにかもめの写真が散りばめられている、

長編を読むのに疲れていた私はすぐにその本をレジへと持って行った。

 ジョナサンという名のかもめは、群れの他のかもめとは少し異なっていて、

食べることよりも、いかに美しく飛ぶかしか頭になく、その強いこだわりが原因で

群れを永久追放されてしまう。

飛行というのはこんなに素晴らしいのに、なぜ他のかもめは自分の考えを理解してくれないのかが理解できないまま、一匹でひたすら美しく飛ぶことだけを考えて、

次第に老いていく。

 ある日、自分のように美しく飛ぶことのできるかもめに初めて出会い、ついていくと、そこは飛行技術を大切にするかもめ達の集まった別の世界があった。

その世界でもさらにレベルの高い飛行技術を学び、極めたジョナサンは「もっと他人を愛するように」と長老から教えを受ける。

その言葉を彼なりに解釈し、昔いた群れに戻り、飛行の素晴らしさを広げていく。

 

 私は今まで4半世紀生きてきて、”他人を変えることは出来ない。自分の思い通りにはならない。”と他人に対してある種の諦観を抱きはじめていた。

 

 ジョナサンは、はじめは仲間のために仲間を変えようと躍起になっていたが、その後は自分一人のために自分を変えていった。

その姿を見て、自分も同じように変わろうと思うものが現れはじめた。

誰かを手本にして、”自分のために自分を変える”という考えが大勢に浸透したのを遠くから眺めると、誰かが多くの人を変えた風に見えるだけなんだ、と気づいた時、私の考えも大きく変わったように思う。

他人を思いやる前に、自分を大切にすることが何よりも初めの一歩だと悟った。

 

 この本は自分を肯定してくれなどしなかった。

代わりに私の凝り固まった悲観的な考えを否定し、新しく強い考え方を植え付けてくれた。

そのことをヒトからではなくかわいらしいかもめさんから教えてもらったのだった。