丁字路

サラリーマンYと脱サラリーマンTが書くブログ

丁字路

―別々の道を選んだ2人の記録―

(Y) JOGちん

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御機嫌よう。
Yである。

 

私は、近所をブラブラするのが大好きである。
最近、友人にもらった原付の"ジョグちん"をブンブン乗り回している。

ジョグちんはYAMAHAが製造するバイクでとても小さく、可愛らしいくせに2stエンジンでパワーがありガソリンが6Lも入るのでもう峠を攻めるも良し、旅をするによしと言わんばかりな欲張りな私を満足させるバイクであったのだ。
メットインも大きく買い物も冷凍食品買いだめにまでしっかり対応してくれた。

私はそんなジョグちんを貰ってから約一年乗りに乗った。

 

茨城県の縦断8時間耐久、銚子港までの3時間往復ツーリングなどに始まり、近所の田んぼの畦道のダートトライアル、農道のターマックラリー、国道6号東京方面へのハイスピードセクション往復などその活躍はまるでラリーカーであり、キャンピングカーなのだ。

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JOGちんー茨城県の廃ガソリンスタンドにて

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原付ーいわゆるスクーターは真っ黒だといかつくなりがちで、ヤンキーは喉から手が出るほど欲しい。筈だ。

但し、見ていただいて分かるであろうこの子。全くいかつくない。まん丸なカウルにライトも角が取れてとってもキュートなのだ。

これでいて高耐久、高速なのだから例えるならVW ゴルフ であろうか?
ちなみに燃費は、2stでありエンジンがぶん回るので原付のくせにイマイチ良くなかった。走行距離は不明だが、今のところはまだまだ走る。

貰った時にはリアタイヤ溝なし、フロントブレーキヘロヘロだったのでタイヤ、ブレーキを交換した。
また、キックのUリングが外れ、キックレバーがエンジンのギアに噛んでしまっていたのも直した。
このJOGシリーズのキックはUリングが外れたら直すのは工具がないと無茶難しいのでバイク屋さんに持って行くか、ロブスターのロックプライヤーを購入するべきだ。精度の高いロックプライヤーがあれば機械に強い人はなんとかなる。

消耗品以外には本当に大きなトラブルなく耐久性は十分だった。さすが日本車、さすがYAMAHA、という気もするがもしかすると2st車の耐久性はこれくらいは余裕であるのかもしれない。

 


では、なぜ私がいまこのJOGちんを紹介しているのか。

それは、手放すからである。
私は基本的にタイヤがついた乗り物は全部好きなので愛着も半端ではない。こいつもその1つで、ガレージがあれば絶対持ったままにしていた。しかし、私にはガレージがなく、おまけにこいつの能力を超える性能の欲が出てしまったのだ。

 

かつての南米諸国での400kmのバイク旅が私を変えてしまった。そのことはいずれ記したい。

 

地球の裏側で、何時間も永遠と続くワインディングロード。地面と空とバイクだけの圧倒的な贅沢が視覚を満足させる。土埃の匂いと強めの貿易風に心地よい疲労感を感じながら高回転のエンジンの音色に酔いしれる、、、

 

 

 

想像しただけでJOGちんに乗りたくなる。しかしまた、JOGちんの限界に満たされない私の存在も理解している。

次がきまり次第、儀式を済ませ送り出す。その記憶をこちらに残したい気持ちになったので今日は書かせて貰った。

 

ありがとうJOGちん。

 

ご機嫌よう