丁字路

サラリーマンYと脱サラリーマンTが書くブログ

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―別々の道を選んだ2人の記録―

(T) 2017年展望

2017年の展望...

共同編集者のYと話した結果、まずは”2017年の展望”を書こう、という話になった。

 

【展望】・・・

[名](スル)

遠くまで見渡すこと。また、そのながめ。見晴らし。「展望がきく」「屋上から市街を展望する」

社会の動き、人生の行く末などを見渡すこと。見通すこと。見通し。「将来に対する展望がない」

 

とある。”人生の行く末などを見渡すこと。”

僕が会社を辞めたのは展望が見えすぎたからかもしれない。

 

 

僕が配属された部署はちょっと他の一般職とは異なり、

その部署仕様にみっちり3年間研修を受け、将来その道のプロになる事を望まれていた。

 

半年以上の座学の研修が終わり(それはまさに給料のもらえる大学の講義のようだった)、実務研修として職場で働きだした。

向かい合ったデスク机が課長へと続く、アルファベットの「i」みたいなよくある座席レイアウトの真ん中あたりの席を与えられた。

始めの一週間あたりは社会人らしい社会人生活が送れる事に対して、滅茶苦茶わくわくしていた。

 

なぜか早めに出社してブラインドタッチの練習をしていたのを覚えている。

「お前何してんの」と上司に笑われたなあ。

パソコンの画面に

fff fff fff jjj jjj jjj fjf fjf fjf jfj jfj jfj

ddd ddd ddd kkk kkk kkk dkd dkd dkd kdk kdk kdk

sss sss sss lll lll lll sls sls sls lsl lsl lsl

 

みたいなのがひたすら羅列されていたのだから無理はない。

 

その職場で働きだして、少しして、だんだん周りが見えるようになってきた。

自分の左に教育担当の働き盛りのエースの若手社員。

その左が寡黙だが仕事を最高速度でこなす40手前の主任。

その又左が、かつて若手エース社員の教育担当だったという課長代理。

そして「i」の・の部分が、できるかできないか微妙

だがギリギリこなせる量の仕事を的確に部下に振り分ける能力

をもった課長。

 

そうやって周りが見えた時、自分はこれから

「ああ、こうやってどんどん1つずつ左側に向かってくのか。」と思った。

若手、中堅、管理職。30歳くらいで結婚して、40代で子供を育てる。

50くらいになるとレクサスぐらいは買えるようなる。

と自分の展望がはっきりみえた気がした。

同時に最初のわくわく感が2,3℃下がる感覚があった。

 

いまこうして書きながら振り返ると、

自分には展望の見える人生は向いていなのかもしれない。

いつも最高にわくわくしていたのは、この後何が起こるか全く予想できない

状況でこれからの事をあれこれ思案する時だった。

 

(社会はずっと夢見てられるほど甘くないよ。)

そうかもしれない。でもあなたは試したのか?

一度ずっと夢を見続ける人生を試したのか?

僕は少し試してみようと思う。

失敗したら、それはその時この後どうするか考えよう。

 

2017年の展望は

展望できないような人生の一歩を踏み出す。

にしようと思う。